顔が大きい理由は?そもそも本当に大きい?
顔が小さいと、全身を見た時の頭身が変わるので、いかにも長身で細い体に感じられます。そして実際、テレビや雑誌で活躍しているモデルは、顔が“小さく見える”人がほとんどです。
結論から言えば、ちゃんとした美容クリニックで、きちんとした専門医から適切な施術を受ければ、誰でも「顔を小さくする」ことは可能です。
とは言え、日本で活躍している日本人モデルや女優の全員が、本当に欧米人並の顔の小ささかと言えば、そうとも限りません。むしろ、髪型やメイク、服装の種類など、色々な「小顔に見える工夫」を使って、本来の顔の大きさよりも小さく見えるようにしている場合も多いでしょう。
また、実は顔の骨格自体は平均サイズなのに、自分の顔が大きいと悩んでいる女性も少なくないと言われています。
もちろん、そこには心理的な理由もあるでしょうが、それ以外にも複数の原因があるのです。
顔の脂肪
骨格的には決して顔が大きくないのに、頬やあごへの脂肪の付き方によって、顔が大きく見えてしまうことがあります。 また、脂肪が付きすぎて頬がたるんでいるように見えれば、表情も暗くなり、より重たいイメージとして感じられるかも知れません。
顔のむくみ
血管内に老廃物が溜まったり、重力のせいで余分な水分が顔の下へ移動したりすると、顔がむくんでしまい、結果的に大きく見えてしまうこともあります。
食生活の乱れや睡眠不足は、顔がむくむ大きな原因です。
皮膚のたるみ
急激なダイエットや加齢によって、フェイスラインの皮膚が余ったり伸びたりして、垂れ下がった場合も、顔は大きく見えてしまいます。
筋肉の発達
人間がものを食べる時に口を動かす筋肉の1つが「咬筋」です。そして咬筋が発達しすぎると、口を閉じている時に耳の下からエラにかけて膨らみが現れる為、結果的に顔が大きくなります。
骨格の形
エラが張って見える人は、咬筋が発達しすぎているだけでなく、顔面骨格がそもそもそういう形である可能性もあるでしょう。また、あごや頬骨などが大きいせいで、顔全体の印象が大きく見えることもあり得ます。
ファッション
顔が大きく見える原因としては、身体的特徴の他に、髪型やメイクの仕方、メガネなどの形状、服装による“目の錯覚”も挙げられます。
例えば、顔が大きいからと髪のボリュームを減らしてしまった結果、余計に下ぶくれに見えてしまう場合もあるでしょう。その他にも丸顔の人や角張った顔の人が、自分の輪郭に合っていないメガネを使用したことで、顔の下半分に視線が誘導されてしまい、エラが目立つこともあります。
小顔になるマッサージ!
脂肪や筋肉の付き方、骨の形などは生まれつきの要素も多く、なかなかすぐに改善することは出来ません。
しかし、まずは小顔になるマッサージを試すことで、顔のむくみを解消して、小顔効果を得られる可能性はあるでしょう。また、既に小顔になるマッサージを色々と試している人であっても、そのやり方が間違っている可能性もあります。
小顔マッサージについて正しくおさらいしておきましょう。
小顔になるマッサージ=顔のむくみを取るマッサージ
そもそも「小顔マッサージ」は、マッサージで顔の血行を改善し、老廃物や余計な水分を“押し流す”ことでむくみを解消し、一時的に顔を小さく見せる方法です。
まずは下準備!小顔になるマッサージを始める前に!
いきなり顔をマッサージするのでなく、まずは血液やリンパが流れやすい環境を整えます。
- 1.マッサージクリーム・オイルを手で温めて、顔全体と首にたっぷり塗る。
- 2.両手の指を使い、後ろの髪の生え際から肩に向かってこりをほぐすようなイメージで、首の筋肉を下方向へとなぞる。
- 3.左右の耳の下にある耳下腺を、両手の指で軽く押す。
- 4.指全体を使い、耳下腺から鎖骨へ余分な老廃物を押し下げるように、首の外側を上から下方向へなぞる。
- 5.鎖骨のくぼみを指で軽く抑えながら、首の下から肩へ、外側へ老廃物を押し流すようなイメージでマッサージする。
- 6.鎖骨から、今度は脇の下へと老廃物を流すようにマッサージして、最後に両脇の下を軽くほぐす。
いざ本番!小顔になるマッサージ!
フェイスマッサージを行う際に、必ず守るべきポイントは、力を入れすぎず、肌をこすらないようにするということです。特に目の周りでは注意しましょう。
- 1.額の真ん中に人差し指、中指、薬指の腹を当てて、中央から外側へ向かって少しずつ移動するように押していく。こめかみまで達したら中央に戻り、これを数回繰り返す。
- 2.中指と薬指の2本を使い、あごの下から鼻の下へ、唇の周りを回るように少しずつ押しながら“往復”させる。
- 3.小鼻の横に薬指か中指を1本当てて、その溝をゆっくりなぞる。
- 4.あごの下に、人差し指、中指、薬指の3本を、あご全体を包み込むように当てて、そのまま耳の下まで引き上げる。特にフェイスラインを抑えている薬指の動きに注意して、腕全体を大きく使いながら、右と左を交互に数回ずつ繰り返す。
- 5.指を1本だけ使い、その腹で目の周りをとても優しくなでる。
- 6.眉間から、こめかみへと指を平行移動させるように、なでる。
- 7.こめかみから耳へ、それからさらにフェイスラインへ沿って、耳下腺まで老廃物を押し流すように指でなぞる。下まで行ったら再び「5」に戻り、マッサージを数回繰り返す。やり過ぎに注意する。
- 8.目の下から頬、こめかみへと、顔の外側へ平行移動するように、人差し指、中指、薬指の3本で優しく押していく。特に目の下を触る際は力を入れすぎないように注意する。
- 9.人差し指がこめかみに達したら、そのまま指をあご下へと滑らせる。あご下に達したら、「8」に戻って数回繰り返す。
- 10.小鼻の脇から頬骨に沿うように、指を顔の外側へと滑らせ、やがてあご下まで滑らせる。あご下まで達したら、再び小鼻の脇に戻って数回繰り返す。
クールダウン!小顔になるマッサージを終える前に!
フェイスマッサージが終了したら、再び下準備として行ったマッサージを行い、フェイスマッサージによって顔の外側へ移動した老廃物などを首の下まで押し流します。
また、クリームやオイルの種類によっては丁寧に洗い流し、化粧水や美容液でスキンケアを行っておきましょう。
小顔マッサージはやり続けないと意味がない!
あくまでも血液やリンパの流れを活性化させる小顔マッサージで、半永久的に小顔を手に入れようとすれば、毎日欠かさずにやり続けることが必要になります。
また、そもそも顔のむくみがあまりない人の場合、小顔マッサージによって得られる小顔効果も、期待していたほどではないかも知れません。
骨を削らない?小顔を叶える美容整形とは?
正しい方法で小顔になるマッサージをしても、顔の大きさが小さくならないのであれば、美容整形によって小顔を手に入れる方法もあります。
とは言え、小顔になる美容整形と聞くと、「あごやエラの骨を削るのでは?」と心配になる人も多いでしょう。
確かに、人よりも骨格が大きかったり、その形に原因があったりする場合は、骨を削る手術が効果的だと認められるかも知れません。
しかし、実は顔が大きいと悩んでいる女性の多くは、骨を削らない治療によって小顔を叶えられるとされています。
そこでまずは、骨を削らなくても小顔効果が得られる施術を知っておきましょう。
小顔注射(脂肪溶解注射)
一般的に「小顔注射」や「顔やせ注射」などと言われるものは、基本的に脂肪細胞を溶かす薬剤を顔へ注射することで、顔の脂肪を減らして小顔にする「脂肪溶解注射」です。
骨を削る必要がなく、メスを使うこともなく、気になる部分の脂肪をピンポイントで減らせる小顔注射は、簡単に行える上に見た目の効果も高いとして、多くの美容クリニックで実践されています。また、施術中の痛みも最初にクリーム麻酔などを使えば、かなり軽減することが可能です。
その他、脂肪溶解に伴う腫れなどにおいて個人差はあるものの、施術箇所が落ち着いて普段通りの状態になるまでの期間も、1日から数日と、比較的短いものが主流になっています。
しかし、小顔注射には気をつけるべきポイントもあります。
まず、脂肪溶解効果を得る為に用いられている薬剤は、美容クリニックによって異なります。その為、あまり脂肪溶解効果が得られないだけであればまだしも、術後に激しい炎症が起きたり、顔がひどく腫れたりする可能性も0ではありません。また、未熟な医師が施術を行うことにより、顔がでこぼこしてしまうとか、左右で表情が変わってしまうというような失敗も起こり得ます。
もちろん、良心的な美容クリニックでは、そのような副作用や失敗を可能な限り食い止めるように、使用する薬剤を厳選するだけでなく、カウンセリングの段階から患者さんの体質などについてきちんとした確認を行った上で、確かな実績と技術を有している専門医が施術に当たります。
プチ整形としても人気の小顔注射ですが、最良の効果を得る為には、信頼できる美容クリニックを見つけて、十分なカウンセリングを行っておくことが肝要です。
ボトックス注射
咬筋などの筋肉が発達しすぎて、エラが張っているように見える女性に対しては、筋肉の動きを緩和させる「ボトックス注射」も有効です。もちろん、メスを使うことはなく、骨を削る必要も一切ありません。
施術自体はクリーム麻酔などを使った上で、ピンポイントで注射を打つだけ、時間も10分程度とされています。注射針を刺している時間で言えば数十秒です。
注射直後から劇的な変化を得られる施術ではないものの、その分、腫れや炎症も少なく、効果はおよそ10日から2週間ほどで現れ始め、1ヶ月経過後くらいで最大になると言われています。その為、周囲からも気付かれにくく、毎日色々な人と顔を合わせる学生や社会人でも試しやすい施術と言えるでしょう。
ただし、ボトックス注射による小顔効果にも、デメリットはあります。
まず、効果が永続的ではありません。咬筋へのボトックス注射による小顔効果は6ヶ月~1年程度が一般的とされており、それを過ぎると再び元の状態へ戻っていくことが予想されます。ただし、定期的に繰り返し注射を行うことで、持続時間を延ばせるだけでなく、筋肉そのものを縮小させる効果も期待できるので、そう考えれば効果の長い施術方法だとも言えるでしょう。
また、未熟な医師が注射を行うと、筋肉が痩せすぎて、老けて見える恐れもあります。その為、最良の結果を望む為には、必要最低限の注射部位を見極められる専門医の技術とセンスが欠かせません。
あご注射
小顔整形と言えば、いかにも「顔を小さくする施術」ばかりを想像しがちですが、実はむしろ特定の部分を“大きくする”ことで、顔全体の印象をすっきりとさせる方法があります。
その代表例が、あごへのヒアルロン酸注射です。
そもそも、人の顔の美しさを決める基準に、「鼻の頭・唇・あご」の3点を直線で結ぶ「Eライン」があります。しかし、人種的にあごの骨があまり前に出ていない日本人では、Eラインが形成されず、のっぺりとした印象の顔になってしまいがちです。
そこで、ヒアルロン酸をあご先へ注射して、意図的にあごを“突き出す”ことにより、理想的なEラインを作って、フェイスラインをすっきりさせ、視覚的に小顔効果を手に入れる方法があります。
施術時間は10分程度、施術中の痛みの心配や術後の腫れも少なく、費用面でも比較的試しやすいプチ整形の一つです。
ただし、ヒアルロン酸は元々体内にある成分であり、外から注入しても徐々に体の組織へ吸収されてしまいます。その為、個人差や使用する薬剤の成分にもよりますが、数年後には元の状態へ戻ってしまうことを避けられません。
とは言え、クリニックなどによっては持続効果の長い高密度ヒアルロン酸(クレヴィエル)などを用意している所もある為、まずはしっかりとカウンセリングを受けて、内容を把握することが重要です。
小顔整形と小顔矯正の違いに注意!
最後に、混同されがちな美容クリニックでの「小顔整形」と、整体師などによる「小顔矯正」の違いについて確認しておきましょう。
美容クリニックでの小顔整形は、専門医による注射や手術を用いた「小顔になる方法」です。
一方、「頭蓋骨の形やゆがみを矯正して、顔のサイズを縮小させる」などの宣伝文句で紹介されている「小顔矯正」や「骨格矯正」は、消費者庁も注意喚起を行っている、医学的根拠に乏しい方法です。
ただし、小顔マッサージのことを敢えて小顔矯正と謳っている場合もあり、実際に小顔矯正で顔が小さくなることもあるでしょう。しかし、それはあくまでも小顔マッサージによってむくみが解消された結果であり、頭蓋骨が変形したわけではありません。
もちろん、小顔矯正をメニューとして掲げているサロンや整体医院などが全て悪質とは限りません。しかし、注意を怠らない意識が肝要です。